今日気になったニュース (佐々木常夫さんの話)

自閉症の子供と

鬱病の奥さんを支えながら

東レで役員を務めた

佐々木常夫さんの話が

yahooニュースで取り上げられていました。

 

news.yahoo.co.jp

 

コメント欄に批判的な内容が多くて

またその内容が、今の日本人らしくて

嫌な気持ちになりました。

 

昔「ビッグツリー」を読んだ事がありまして

その時は、鬱の人や自閉症の人と付き合うことの本当の大変さが

イマイチ分かっていなかったので

私も、批判的なコメントをする人と

大差ない感想を持っていました。

 

が、

自分が歳を重ね、

色々経験してからこの人の話を読むと

全く違う見方ができる事に気付きました。

 

批判的なコメントにも多くの方が書いていましたが、

これば美談ではありません。

 

これを美談にしたかったんだろうと感じた人が

結構いたようですが、

 

きっとこれは美談にするつもりで

書いたものではないと思います。

(と、私が勝手に思ってます。)

 

佐々木常夫さんは

東レの役員」という肩書で

「すごい人」というレッテルが

勝手に頭の中に貼られますが

そんなのはただの肩書で

普通の人と、さほど感覚は変わらないと思います。

 

 

「あの時の佐々木さんの発言はちょっと・・・」とか

「長女の負担を考えてない」とか

感じる人がいたようですが

介護の現実は、そんな綺麗事言ってられないですよ。

 

たとえ、それが間違いだとして、

気付けなかったら、ダメなんですかね?

 

自閉症の子や、うつ病を家族に持つ人は

失敗や間違いは全く犯しちゃいけないんですかね?

 

度を越した暴力とかは論外ですが、

人間、誰でも間違えたり

気付けなかったりする事ありますよね?

 

大人になったら、お父さんは

家族全員の気持ちを把握して、

完璧な対応しか、しちゃいけないんですかね?

 

ていうか、そんなパーフェクトな人

会ったことないわ!!

 

コメント欄に批判的なコメントを載せた人達、

佐々木さんに、完璧な人間像を求めすぎじゃ!!

 

現実は作り話みたく綺麗で簡単じゃないんだよ。

 

 

佐々木常夫さんの話は

たぶん、現実に家族の介護などに追われている人でないと

響かないと思います。

 

自分も

失敗したり、気づけなかったり

苦しんだりしながら

それでもなんとかここまでこれたよ。

だから、今家族で苦しい想いをしている人も

諦めないでお互い頑張ろうねって話だと、

私は解釈しております。

 

 

 

日本人は

自分の事棚に上げて

他人に完璧求めすぎ!

 

 

誰でも失敗はあるし

後悔する事もあるし

気付けないことなんてごまんとあるし

人は一生、何かに気づきながら学んで生きていくんだから

お互い様!

 

それが分かってる人が多ければ

もう少し、寛容な国になるはずだ

 

 

思うんだけどなあ・・・。